【仮想基盤 16 製品比較】 製品仕様まとめ(構成・ノード数・バックアップ・レプリケーション・コンテナ対応)

VMware のライセンス改定以降、乗り換え先の検討が続いています。主要な仮想基盤 16 製品について、3Tier と HCI のどちらに対応するか、クラスタの最小・最大ノード数、バックアップやレプリケーションの機能、コンテナに対応するかといった製品仕様を、各社の公式ドキュメントなどの公開情報で比べました。項目ごとに参照元を付けています。各製品の構築・操作手順は、末尾の「製品別の手順記事」から読めます。

目次

この記事の見方

項目内容
情報の時点2026-10-14(ノード数は 2026-11-05 に再確認)。XenServer・Platform9・VergeOS・Virtuozzo は 2026-11-05 に追加
情報源ベンダーの公式ドキュメント、リリースノート、Configuration Maximums、公式ブログ。公式に無いものはベンダー社員のコミュニティ回答など。参照元は各表の下に記載
記号◎ 標準搭載で強み/○ 対応/△ 制限付き・別製品・プレビュー/× 非対応/? 公開情報で確認できず
OpenShift Virtualization上流のコミュニティ版が OKD(+KubeVirt)です。仕組みは同じなので、手順記事は OKD で書いています

上限値(最大ノード数・最大 vCPU など)は、ベンダーが「テスト済みの値」として出しているものが多く、版ごとに変わります。導入前には各社の最新の Configuration Maximums を確認してください。

対象製品と版

製品ハイパーバイザ土台の OS調査時点の版
Nutanix(AHV)KVM 派生AHV(EL 系 Linux)+各ノードの CVMAOS 7.6 / AHV 11.2
VMware vSphere独自(ESX)VMkernel(Linux ではない)9.1
Microsoft Hyper-Vマイクロカーネル型Windows ServerWindows Server 2025
HPE Morpheus VM EssentialsKVMHVM OS(Ubuntu ベース)9.0.1〜9.1
Proxmox VEKVM+LXCDebian 139.2
Oracle Linux Virtualization Manager(OLVM)KVM(oVirt ベース)Oracle Linux 8/94.5.5
everRunKVMUbuntu ベース8.0〜8.1
XCP-ng + Xen OrchestraXendom0(CentOS 7 系)8.3 LTS
Scale Computing HyperCoreKVM 派生専用 OS9.4 系
Sangfor HCIKVM(I/O を独自改修)専用 OS6.11.3
SUSE Virtualization(旧 Harvester)KVM(KubeVirt)SUSE Linux Micro+RKE2v1.8.2
Red Hat OpenShift VirtualizationKVM(KubeVirt)RHCOS(OKD は CentOS Stream CoreOS)4.22
Citrix XenServerXendom0(Linux)8.4
Platform9 Private Cloud DirectorKVM(OpenStack ベース)Ubuntu 22.04/24.042026.8
VergeOSKVM(VergeHV)専用 OS(VergeOS として一括導入)26.1
Virtuozzo Infrastructure SystemKVM(OpenStack ベース)専用 OS(ISO で一括導入)8.0(2026-10-15 公開)

16 製品のうち 12 製品が KVM 系です。独自のハイパーバイザは vSphere、Hyper-V、Xen(XCP-ng と XenServer)の 3 系統だけです。XCP-ng は XenServer から分かれたオープンソース版です。

追加 4 製品の参照元: XenServer は技術概要、Platform9 はドキュメント概要と利用者向け FAQ、VergeOS はVergeOS とは、Virtuozzo は8.0 の発表と製品資料です。

1. 構成: 3Tier・HCI とノード数

1-1. 3Tier と HCI への対応

3Tier は外部の共有ストレージ(SAN・NAS)を使う構成、HCI は各ノードの内蔵ディスクを束ねて分散ストレージにする構成です。

製品3TierHCI(分散ストレージ)
Nutanix△ compute-only ノード+外部ストレージ(Dell PowerFlex・PowerStore、Pure Storage)◎ DSF(RF2/RF3、イレイジャーコーディング)
vSphere◎ VMFS(FC・iSCSI・NVMe-oF)、NFS、vVols○ vSAN(RAID1/5/6)
Hyper-V◎ CSV(SAN)、SMB3 ファイルサーバ○ 記憶域スペース ダイレクト(Datacenter のみ)
HPE VME◎ GFS2(FC・iSCSI)、NFS○ Ceph
Proxmox VE○ 共有 LVM(FC・iSCSI)、NFS、SMB◎ Ceph(GUI で構築)、ZFS+レプリケーション
OLVM◎ NFS・iSCSI・FC のストレージドメイン△ Gluster(上流の oVirt では非推奨)
everRun×△ 2 台のディスクを同期ミラー
XCP-ng◎ SR(NFS・iSCSI・HBA・SMB)○ XOSTOR(2/3 レプリカ)
HyperCore× 外部ストレージを使わない設計◎ SCRIBE(2 面ミラー)
Sangfor○ 外部ストレージ(FC・iSCSI)◎ aSAN(2/3 レプリカ)
SUSE Virtualization△ 外部 CSI◎ Longhorn(既定 3 レプリカ)
OpenShift Virtualization○ CSI(外部アレイ)△ OpenShift Data Foundation
XenServer◎ SR(NFS・iSCSI・HBA・SMB3)、GFS2 の共有ブロック(シン)×
Platform9◎ 既存の外部ストレージ(Cinder 経由。Pure・NetApp・HPE・Dell など)× 分散ストレージは内蔵しない
VergeOS△ FC の SAN を vSAN の階層として追加◎ vSAN(VergeFS。クラスタ全体の重複排除、階層化)
Virtuozzo△ 外部ストレージに対応◎ Virtuozzo Storage(レプリカ・イレイジャーコーディング)。8.0 から 1 台で始める Lite 構成あり

参照元は 1-2 の表と、表 2 の下の製品別一覧を見てください。

1-2. クラスタのノード数

「クラスタの最小」は、HA(障害時に別ノードで VM を再起動)を組める最小の台数です。1 台だけでも動かせる製品が多いですが、クラスタとしては数えていません。

製品クラスタの最小2 ノード構成最大ノード(クラスタ)参照元
Nutanix3○ Witness VM が必要。3 ノード未満のクラスタは後からノードを追加できない(AOS 7.6 で 2→3 の拡張に対応)321・2 ノードクラスタ(コミュニティ)、AOS 7.6 の新機能、最大 32 ノード(Nutanix 社員の回答)
vSphere2(vSphere HA)/3(vSAN)○ vSAN 2 ノード+Witness96(8.x)vSphere 可用性ガイド(HA のチェックリスト)、vSAN クラスタの要件、Configuration Maximums
Hyper-V2○ 監視(ディスク・ファイル共有・クラウド)を置く64(実行中の VM は 8,000 台まで)。S2D は 16Hyper-V クラスタの展開、Hyper-V の上限、記憶域スペース ダイレクト
HPE VME2(NFS)/3(GFS2・HCI)○ NFS なら 2 台。GFS2 は Witness(Distributed Worker)を置く構成公表なし。GFS2 を使う場合は GFS2 の上限が実質の上限(Red Hat のサポートでは 16 ノード)。NFS と Ceph の構成にはこの制約がないVM Essentials ドキュメント(Base Cluster Details)、GFS2 は 3 台以上(HPE 社員の回答)、2 台は NFS(コミュニティ)、上限の記載なし(コミュニティ)、GFS2 は 16 ノードまで(Red Hat)
Proxmox VE3(HA の要件)○ 外部 QDevice で票を補う公称の上限なしHA の要件、クラスタと QDevice、最大台数の議論(フォーラム)
OLVM2(電源管理・フェンシングに 2 台以上が必要)△ フェンシングの設計が必要クラスタ単位の上限は公表なし。データセンターあたり 250 台、管理エンジン 1 台あたり 128/512/1,024 台(規模別)電源管理には 2 台以上、スケーラビリティの上限
everRun2(固定)◎ 2 台+クォーラムサーバ2システム要件
XCP-ng3(推奨)△ 2 台でも HA は組めるが、公式は 3 台以上を推奨(共有 SR のハートビートが必要)64(公式文書に記載なし。XenServer と同じ値としてフォーラムで説明)HA の要件、プールの上限(フォーラム)
HyperCore3○ ローカル Witness(2025 年から)8(サポートガイドの表。第三者が公開した資料で確認)2 ノード+ローカル Witness、サポートガイド
Sangfor3(aSAN のボリュームは 3 台以上のディスクで構成)?? 公式資料で確認できずaSAN 設定ガイド
SUSE Virtualization3○ 管理ノード 2 台+Witness ノード 1 台公表なしHA クラスタの構築、Witness ノード
OpenShift Virtualization3(コンパクト構成)○ 2 ノード+アービター(4.20 で GA)500(テスト値。100 以下を推奨)3 ノード構成、ワーカーノードの追加、2 ノード+アービター、サポート上限
XenServer3(HA の推奨)△ 公式は 3 台以上を推奨(ハートビート用の共有 SR が必要)64(GFS2 のクラスタプールは 16)HA の要件、構成の上限
Platform92○ 2 ノードの HA に対応。負荷の自動再配置(DRR)も 2 台から公表なし利用者向け FAQ
VergeOS2(コントローラ 2 台で N+1。3 台目で N+2)○ 2 台で構成可能(Witness の記載なし)200(1 システムあたり。クラスタは 1 システムに 100 まで)クラスタとノードの種類、サイジングと上限
Virtuozzo3(本番の最小。5 台で 2 台の同時障害に耐える)× 2 台は 1 台と同じ扱いで、VM の HA は使えない公表なし(10 台以上を推奨)サーバーの台数

ノード数で注意する点です。

  • OpenShift(OKD)の 3 ノードは、3 台がコントロールプレーンとワーカーを兼ねるコンパクト構成です。インストール時はワーカーを 0 台にします。後から増やすときはワーカーノードを追加します(インストール方法に関係なく oc adm node-image で追加できると公式に記載があります)。コントロールプレーンは 3 台のままです。
  • Nutanix は 3 ノード未満で作ったクラスタを、そのままでは拡張できません。 1・2 ノードのクラスタは作り直しが必要でした。AOS 7.6 で 2 ノードから 3 ノードへの拡張に対応しました。
  • OLVM の「250」はクラスタではなくデータセンターあたりの台数です。クラスタ単位の上限は Oracle の文書にありません。
  • HPE VME は最大台数を公表していません。 GFS2 のデータストアを使う構成では、クラスタファイルシステムの GFS2 が全ノードからマウントされるので、GFS2 の上限が実質の上限になります。Red Hat は GFS2 をマウントできるノード数を 16 台までとしています(HPE VME は Ubuntu 上の GFS2 なので、HPE としての値ではありません)。

2. 対応する共有ストレージ

製品FCiSCSINFSSMB3NVMe-oF(TCP)
Nutanix△ 外部ストレージ連携時△ 提供側(外部 iSCSI はデータストアにできない)△ 提供側△△ Pure FlashArray 連携のみ
vSphere○○○ v3・v4.1×◎ FC・RDMA・TCP
Hyper-V○○ MPIO×◎ SOFS・SMB Direct×
HPE VME○ GFS2○ 自動マルチパス○ v3・v4(HA には v4)××
Proxmox VE○○○○ CIFS△ 手動接続+共有 LVM
OLVM○○○×△ Managed Block Storage(TP)
everRun×××××
XCP-ng○ HBA SR○○○ SMB SR×(9 で予定)
HyperCore××(ゲスト内のみ)×××
Sangfor○○△ バックアップ用×?
SUSE Virtualization△ CSI○ CSI△ CSI×△ CSI
OpenShift Virtualization○ CSI○ CSI○ CSI×○ ベンダー CSI
XenServer○ HBA○○○ SMB 3?
Platform9○ Cinder のドライバ○ Cinder のドライバ○??
VergeOS○ vSAN の階層として×(ゲスト内のイニシエータのみ)×(ゲスト内のクライアントのみ)??
Virtuozzo?△ 提供側(ブロックストレージを iSCSI で公開)△ 提供側△ 提供側?

表 1-1・2 の参照元(製品別)

3. 可用性・移動

製品HA(障害時の自動再起動)FT(無停止フェイルオーバー)ライブマイグレーション負荷分散(DRS 相当)同期レプリケーション・ストレッチ
Nutanix○×○○ ADS○ Metro Availability
vSphere○◎ 最大 8 vCPU◎ vMotion◎ DRS○ vSAN ストレッチ
Hyper-V○×○△ SCVMM が必要○ Storage Replica
HPE VME○(2 ノードは Witness が必要)×○○ Dynamic Placement○ ストレッチクラスタ(9.0〜)
Proxmox VE○×○○ CRS(9.2 で動的な再配置)△ Ceph stretch
OLVM○×○○ スケジューリングポリシー△
everRun◎ HA モード◎ FT モード(最大 8 vCPU)○ 2 台間×◎ SplitSite(2 拠点)
XCP-ng○×○(PV ドライバが必要)△ XO のプラグイン×
HyperCore○×○?×
Sangfor◎×○◎ DRS 2.0○ ストレッチ aSAN
SUSE Virtualization○×○(RWX ボリュームが必要)△ Descheduler(実験的)×
OpenShift Virtualization○(ノード修復・フェンシングを構成)×○(RWX ボリュームが必要)○ Descheduler○ ODF Metro-DR
XenServer○(3 台以上を推奨)×○(ストレージのライブマイグレーションも可)○ Workload Balancing(仮想アプライアンス)?
Platform9○(2 台から)×(記載なし)○○ DRR(Dynamic Resource Rebalancing)?
VergeOS○×(記載なし)○(メンテナンス時は自動で退避)??
Virtuozzo○(3 台以上)×(記載なし)○○ リソースポリシー(自動ライブマイグレーションで集約・分散)?

FT は vSphere と everRun だけです。どちらも最大 8 vCPU の VM が対象です。追加した 4 製品の資料にも FT の記載はありません。

表 3 の参照元(製品別)

4. バックアップ・レプリケーション

製品スナップショット内蔵バックアップ変更ブロック追跡Veeam 対応非同期レプリケーションDR の自動化
Nutanix◎ 複数 VM を整合グループで△ スナップショット・保護ドメイン○○◎ Async・NearSync◎ Recovery Plan
vSphere○ メモリ込み× 他社製品(VADP)◎ CBT○○ vSphere Replication○ Live Site Recovery
Hyper-V○ チェックポイント○ Windows Server バックアップ○ RCT○○ Hyper-V レプリカ(30 秒〜15 分)△ Azure Site Recovery
HPE VME○○ 合成フル?○(Veeam 13 から)??
Proxmox VE○ メモリ込み◎ vzdump+Proxmox Backup Server○ dirty bitmap○○ ZFS レプリケーション×
OLVM○ メモリ込み× 他社製品○○△△
everRun○ VM あたり 16△(8.0 でテクニカルプレビュー)××××
XCP-ng○ スケジュール取得◎ Xen Orchestra(フル・差分・S3)○○○ 継続レプリケーション△ Xen Orchestra
HyperCore◎ 即時・シン○ スナップショット+複製○○○ クラスタ間(5 分間隔〜)○
Sangfor○◎ 内蔵バックアップ・CDP○○○○
SUSE Virtualization○ CSI スナップショット○ NFS・S3 へ○○ Kasten××
OpenShift Virtualization○ CSI スナップショット△ OADP○(4.21〜)○ Kasten△ ODF Regional-DR○ ACM
XenServer○× 他社製品○(GFS2・XFS の SR)○(Veeam 13.1 から)△ ストレージ側の複製と組み合わせる○ XenCenter の DR ウィザード(HBA・iSCSI の LVM のみ)
Platform9○× 認定パートナー(Commvault・Storware・Trilio・Veeam・Rubrik)?○ 認定パートナー△ パートナー製品△ パートナー製品(Commvault・Storware)
VergeOS◎ 無制限・変更不可(イミュータブル)○ ローカルのバックアップ?○(Veeam 13.1 から)◎ ioReplicate(システム全体を暗号化して遠隔へ)○ 仮想データセンター単位の復旧
Virtuozzo?○ Backup as a Service(外部のオブジェクトストレージ・NFS へ)??(Trilio・Velero と連携)??

CDP(継続的データ保護)を内蔵しているのは Sangfor だけです。vSphere は内蔵バックアップを持たず、Veeam などの他社製品が VADP と CBT を使って取得します。Veeam は 13.1 で XenServer・XCP-ng・VergeOS にも対応しました。

表 4 の参照元(製品別)

5. コンテナ対応・その他の仕様

製品コンテナGPU(vGPU)vTPMARMVMware からの移行ツールVM 最大 vCPU/メモリ
Nutanix△ 別製品 NKP(Kubernetes を VM 上に)○ NVIDIA vGPU○×◎ Nutanix Move公開資料は要ログイン
vSphere△ vSphere Kubernetes Service(VCF)◎ vGPU・MIG○(鍵管理サーバが必要)△—960/16TB(9.x)
Hyper-V△ Windows コンテナ○ GPU パーティション(HA・LM 対応)○×○ SCVMM・Windows Admin Center2,048/240TB(第 2 世代)
HPE VME×△ パススルーのみ○×○ 変換ツール(ドライバ自動注入)プランで設定
Proxmox VE◎ LXC(9.1 から OCI イメージも可)○ mdev○×○ ESXi インポートウィザードホスト依存
OLVM×○ vGPU○×○ virt-v2v256/2TB
everRun××?×△ OVFFT 8・HA 20/256GB
XCP-ng×○○×○ XO V2V64/128GB(テンプレートの制約値。公称 8TiB)
HyperCore×○ 推論向け GPU○×○?
Sangfor×○ vGPU△(計画中)×○ V2V?
SUSE Virtualization◎ Kubernetes(Rancher で管理)○ vGPU(1.8 から)○○○ vm-import-controllerKubeVirt に依存
OpenShift Virtualization◎ Kubernetes(VM とコンテナを同じ基盤で)◎ vGPU・MIG○○◎ Migration Toolkit for Virtualization216/6TB(テスト値)
XenServer×○ NVIDIA vGPU(VM あたり 8 個まで、vGPU の VM もライブマイグレーション可)○×○ Conversion Manager64(推奨 32)/1.5TiB
Platform9△ Kubernetes クラスタを VM として展開・管理○ パススルー・vGPU(NVIDIA)○(TPM 2.0)?◎ vJailbreak(無償。vSphere クラスタをその場で順に変換)?
VergeOS△ CSI ドライバ・Rancher 連携(Kubernetes を VM 上に)○?×○ VMware・Hyper-V からの取り込み?
Virtuozzo○ Kubernetes as a Service(OpenStack Magnum)○ パススルー・vGPU(NVIDIA)??○ 内蔵の移行ツール(8.0 で GA、vSphere 8 から)?

コンテナを VM と同じ基盤で動かせるのは Proxmox VE(LXC)、SUSE Virtualization、OpenShift Virtualization(Kubernetes)です。Nutanix・vSphere・Hyper-V は別製品や追加機能として用意されています。Platform9・VergeOS・Virtuozzo は、Kubernetes のクラスタを VM の上に作って管理する仕組みを持っています。

表 5 の参照元(製品別)

6. 管理とライセンス

製品管理サーバ複数クラスタの管理ライセンス無償で使う・試す方法
Nutanix不要(Prism Element は内蔵)Prism Central(別 VM)コア課金のサブスクリプションCommunity Edition(本番不可)
vSpherevCenter が必須VCF Operations などVCF/VVF(コア課金)9.x の無償版なし。8.0U3 の無償 ESXi は vCenter 接続不可
Hyper-V不要(大規模は SCVMM)SCVMM、Azure ArcWindows Server Standard/Datacenter評価版(180 日)
HPE VME管理 VM(Manager)が必須Manager(vSphere も管理可)ソケット課金試用版(60 日)
Proxmox VE不要(全ノードに Web UI)Proxmox Datacenter Manager無償(AGPLv3)、サポートは有償完全無償
OLVM管理エンジンが必須エンジン 1 台で複数データセンター無償、サポートは有償完全無償
everRun不要?有償試用版(30 日)
XCP-ngXen Orchestra を推奨Xen Orchestra無償(GPLv2)、サポートは有償完全無償
HyperCore不要SC//Fleet Manager有償(ハードウェア込みのアプライアンスなど)パートナー経由
Sangfor不要Sangfor Cloud Platform有償営業・パートナー経由
SUSE Virtualization不要Rancher無償(Apache 2.0)、サポートは有償完全無償
OpenShift Virtualization不要Advanced Cluster ManagementOpenShift Virtualization Engine など試用版(60 日)、または OKD
XenServer不要(XenCenter=Windows アプリで管理)XenCenterソケット課金(Standard/Premium)Trial Edition(90 日、3 ホストまで)
Platform9管理プレーンが必要(SaaS か自社運用)管理プレーンで複数リージョンコア課金の年間サブスクリプション(全機能込み)Community Edition(無償、本番不可)、試用版(90 日)
VergeOS不要(内蔵の Web UI)複数拠点を一元管理ノード単位か VM 単位のサブスクリプション(全機能込み)ブラウザで試せる無償のラボ(Test Drive、ハードウェア不要)
Virtuozzo不要(内蔵の管理パネル・セルフサービスパネル)?コア数と論理ストレージ容量(TB)で課金試用ライセンス(期限なし、96 コア・1TB まで)、ホスト型の試用(30 日)

表 6 の参照元(製品別)

7. 用途別の目安

各社が想定している用途と規模から、選び方の目安をまとめます。

用途候補
既存の SAN を活かして VMware から移行したいvSphere、Hyper-V、HPE VME、Proxmox VE、XCP-ng、XenServer、OLVM、Platform9
共有ストレージを持たず HCI で組みたいNutanix、vSphere(vSAN)、Proxmox VE(Ceph)、HyperCore、Sangfor、SUSE Virtualization、VergeOS、Virtuozzo
社内やサービス事業者向けにセルフサービスのプライベートクラウドを作りたいPlatform9、Virtuozzo(どちらも OpenStack ベース)、VergeOS(テナント=仮想データセンター)
2 台だけで止められない少数の VM を守りたいeverRun(FT)、vSphere(FT)
VM とコンテナを同じ基盤で動かしたいOpenShift Virtualization、SUSE Virtualization、Proxmox VE(LXC)
費用を抑えて始めたいProxmox VE、XCP-ng、OLVM、SUSE Virtualization
Oracle の製品を載せたいOLVM(ハードパーティショニングの構成が取れる)

8. 製品別の手順記事

構築から HA までの手順を、製品ごとにまとめています。

製品手順記事構成
Proxmox VE 9.2構築・設定・操作手順まとめ3Tier(iSCSI+マルチパス)と HCI(Ceph)
vSphere 8.0U3構築・設定・操作手順まとめ3Tier(iSCSI)と HCI(vSAN)
Hyper-V(Windows Server 2025)構築・設定・操作手順まとめ3Tier(iSCSI+MPIO)と HCI(S2D)
XCP-ng 8.3構築・設定・操作手順まとめ3Tier(iSCSI)と HCI(XOSTOR)
OLVM 4.5構築・設定・操作手順まとめ3Tier(iSCSI)と HCI(Gluster)
HPE VM Essentials 9.1構築・設定・操作手順まとめ3Tier(iSCSI+GFS2)と HCI(Ceph)
Nutanix CE構築・設定・操作手順まとめHCI
everRun 8.1構築・設定・操作手順まとめ2 台のミラー
SUSE Virtualization(Harvester)v1.8構築・設定・操作手順まとめHCI(Longhorn)と 3Tier(NFS)
OKD 5.0(OpenShift Virtualization のコミュニティ版)構築・設定・操作手順まとめNFS と iSCSI

更新履歴

版更新日内容
1.02026-11-05初版公開
2.02026-11-05製品仕様(構成・ノード数・ストレージ・可用性・バックアップ・レプリケーション・コンテナ・管理とライセンス)の比較に書き換え。検証の測定値と採点を削除
2.12026-11-05最小ノード数をクラスタ(HA を組める最小)の値に変更。ノード数を公式文書で再確認し、各行に参照元を追加。OLVM の 250 台はデータセンター単位と明記、HPE VME の上限と GFS2 の関係、OpenShift のコンパクト構成の拡張方法、Nutanix の小規模クラスタの拡張制約を追記。Sangfor の最大 64 台は公式資料で確認できず「?」に。OLVM の VM 上限を公式表の 256 vCPU/2TB に訂正。各表に参照元を追加
3.02026-11-05Citrix XenServer 8.4、Platform9 Private Cloud Director、VergeOS 26.1、Virtuozzo Infrastructure System 8.0 を追加(全表と参照元、用途別の目安)。タイトルを 16 製品に、アイキャッチを 16 製品のロゴに更新
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