Windows Server 2025 の Hyper-V で、ホストのインストールからネットワーク、3Tier 構成(iSCSI+MPIO の共有ストレージとフェールオーバー クラスタ)、仮想マシンの作成と操作、HCI 構成(記憶域スペース ダイレクト)までの手順をまとめました。手順はマイクロソフトの公式ドキュメント(Hyper-V on Windows Server、Failover Clustering、Storage Spaces Direct)に沿っており、検証環境で実際に操作して画面を撮っています。
目次
手順の一覧
| No. | 記事 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | インストール手順 | Windows Server 2025 のインストール、sconfig、役割と機能(Hyper-V・Failover Clustering・Multipath I/O)、ドメインへの参加 |
| 2 | ネットワーク設定手順 | 外部仮想スイッチ、Switch Embedded Teaming(SET)、管理 OS の仮想 NIC(ライブ マイグレーション・SMB) |
| 3 | 3Tier 構成:iSCSI+MPIO の設定手順 | MPIO、iSCSI イニシエーターでの 2 経路の接続、マルチパスの確認とディスクの準備 |
| 4 | 3Tier 構成:フェールオーバー クラスタの作成手順 | 構成の検証、クラスタの作成、監視ディスク、CSV、クラスタ ネットワークとライブ マイグレーションの設定 |
| 5 | 3Tier 構成:クラスタでの仮想マシンの作成と操作 | 高可用性の仮想マシンの作成、Linux 用のセキュア ブート、ライブ マイグレーション、ノード障害時のフェールオーバー、iSCSI の経路障害 |
| 6 | HCI 構成:記憶域スペース ダイレクト(S2D)クラスタの構築手順 | 3Tier からの切り替え、ディスクの確認、ストレージ ネットワークの冗長化、S2D の検証、ファイル共有監視、S2D の有効化、ボリュームの作成 |
| 7 | HCI 構成:S2D での仮想マシンの作成と障害時の動作確認 | S2D 上の仮想マシン、ライブ マイグレーション、ストレージ用の物理 NIC の故障、ノードの停止と再同期 |
検証環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Hyper-V ホスト | Windows Server 2025 Datacenter(評価版)× 3 台。Proxmox VE 上の仮想マシン(入れ子の仮想化) |
| ドメイン | hvdoc.local(ドメイン コントローラー 1 台) |
| ネットワーク | 各ホスト NIC 5 枚(管理・iSCSI 2 経路・SET 用 2 枚) |
| 3Tier のストレージ | Linux(LIO)の iSCSI ターゲット、ポータル 2 つ(別サブネット)、LUN 2 つ(CSV 用 100 GB・監視用 2 GB) |
| HCI のストレージ | S2D、各ホストに SSD 40 GB × 4 本(合計 12 本)、3 方向ミラー |
| 確認した日 | 2026 年 10 月 17 日 |
検証で測った値(参考)
入れ子の仮想化の環境での値です。実機の性能の目安にはなりません。
| 項目 | 3Tier(iSCSI) | HCI(S2D) |
|---|---|---|
| ライブ マイグレーション | 約 70 秒、停止時間 1.5 秒、ping の欠落 7 回(0.2 秒間隔) | 約 29 秒、停止時間 3.5 秒、ping の欠落 15 回 |
| ノードの停止から仮想マシンの応答まで(既定の設定) | 316 秒(分離状態での待ち 240 秒を含む) | 315 秒 |
| 同上(ResiliencyLevel=1) | 70 秒 | - |
| ストレージの経路・NIC の 1 本の故障 | iSCSI の経路が 1 本になり、I/O は継続 | SET の物理 NIC が 1 本になり、ping の欠落なし、I/O は継続 |
| ノードの復旧後のデータの再同期 | - | 約 4 分で全ボリュームが Healthy |