【HPE VM Essentials 9.1】 HVM OS のインストールと VME Manager の展開・初期設定手順

HPE Morpheus VM Essentials(VME)9.1 の構築手順です。KVM ホスト(HVM ホスト)に HPE の HVM OS をインストールし、管理サーバーの VME Manager を HVM ホスト上の仮想マシンとして展開して、初期設定まで行います。

目次

この記事の前提

参照した公式ドキュメント

構成

役割ホスト名IP アドレス内容
HVM ホストdoc-hvm1〜3192.168.1.151〜153HVM OS 26.04(HPE_HVM_Install_26.04_S6E64-11270.iso、Ubuntu 26.04 ベース)
VME Managerdoc-vme192.168.1.150HPE_Morpheus_Manager_SW_image_v9.1.0-1 の qcow2 を doc-hvm1 上に展開(サイズ M=4 vCPU、16 GB)

各ホストの NIC は 5 枚です。この記事では管理用の ens18 だけを使い、残りはネットワークの手順で設定します。

NIC用途
ens18管理・仮想マシン(virtSwitch vs0)
ens19/ens20iSCSI 経路 A/B
ens21+ens22ライブ マイグレーション(ボンド)

試用版は Manager のイメージにライセンスが同梱されています(Core 階層、HVM 6 ソケット、60 日)。

HVM OS のインストール

(1) HVM OS の ISO から起動し、[HVM Install 26.04] を選びます。

GRUB

(2) 言語を選びます。

言語

(3) 管理者のユーザー名とパスワードを入力し、[Done] を選びます。ここで作ったユーザーは sudo が使え、VME Manager がホストを構成するときの SSH ユーザーにもなります。

管理者
項目説明設定値
Enter Administrator Username管理者のユーザー名(既定は hvmadmin)hpeadmin
Enter/Confirm Administrator Passwordパスワード任意

(4) 「Would you want to configure Management Network?」で [Yes] を選び、管理ネットワークを入力して [Done] を選びます。

管理ネットワーク
項目説明設定値
Select the Network Cards管理に使う NIC(2 本推奨。[Create Bond] でボンドにできる)ens18
IP Address/CIDR管理 IP アドレス192.168.1.151/24
Gatewayゲートウェイ192.168.1.1
VLAN ID管理 VLAN(タグなしなら空欄)空欄
Hostnameホスト名doc-hvm1
DNS ServersDNS サーバー192.168.1.254
Search Domains検索ドメインhvdoc.lab

この検証では DNS を誤って入力し(192.168.1.1)、あとで VME Manager の展開が止まりました。インストール後に DNS を直すには sudo hvmcli node configure dns --add <正しい DNS> ; sudo hvmcli node configure dns --remove <誤った DNS> を実行します。

(5) インストール先のディスクを選びます。

ディスク

(6) 確認で [Continue] を選ぶとインストールが始まります。

確認

(7) 完了したら [Reboot Now] を選び、インストール メディアを取り出して Enter を押します。この環境ではインストールに約 10 分かかりました。

完了

(8) 起動するとログイン画面になります。初回起動時に、管理 IP アドレスを持つ仮想スイッチ(virtSwitch vs0、ブリッジ hvmbr0)が自動で作られます。

ログイン画面
sudo hvmcli virtswitch list
virtSwitch Name  Base Type  Bridge Mode   Base Interfaces  Bridge Name  Traffic Types   Management IP
vs0              general    linux-bridge  ens18            hvmbr0       management, vm  192.168.1.151

doc-hvm2・doc-hvm3 も同じようにインストールします(この検証では ISO 内の autoinstall 設定を書き換えて無人インストールしました)。

同じ ISO からインストールしたホストは iSCSI のイニシエーター名(/etc/iscsi/initiatorname.iscsi)が同じになりました。iSCSI を使う場合は、ホストごとに固有の名前に変えてから iscsid を再起動してください。

VME Manager の展開

VME Manager は、HVM ホスト上で hvmcli deploy manager を実行して仮想マシンとして展開します。

(1) Manager の ISO をホスト(doc-hvm1)にマウントし、中の qcow2 イメージを確認します。

sudo mount -o ro /dev/sr0 /mnt/cd
ls /mnt/cd
HPE_Morpheus_Manager-9.1.0-1.qcow2.gz  README  SHA256.txt  hpe-vm_1.0.16-1_amd64.deb ...

(2) 事前チェックを実行します。

sudo hvmcli deploy manager precheck --ip 192.168.1.150 --netmask 255.255.255.0 \
  --hostname doc-vme --interface vs0 --admin-user vmeadmin --size M \
  --image file:///mnt/cd/HPE_Morpheus_Manager-9.1.0-1.qcow2.gz
[PASS] validate: Parameters validated
[PASS] precheck: Pre-flight checks passed

(3) 展開します。Manager VM の OS ユーザー(vmeadmin)のパスワードは標準入力で渡します。

printf '%s\n' '<パスワード>' | sudo hvmcli deploy manager \
  --ip 192.168.1.150 --netmask 255.255.255.0 --gateway 192.168.1.1 \
  --hostname doc-vme --admin-user vmeadmin --interface vs0 --size M \
  --dns 192.168.1.254 --ntp ntp.nict.jp \
  --image file:///mnt/cd/HPE_Morpheus_Manager-9.1.0-1.qcow2.gz \
  --admin-password-stdin --background
オプション説明
–ip/–netmask/–gateway/–dns/–ntpManager VM のネットワーク設定
–interface接続する virtSwitch(vs0)
–sizeVM のサイズ。S(2 vCPU/12 GB)、M(4 vCPU/16 GB、既定)、L(4 vCPU/32 GB)
–admin-userManager VM の OS のユーザー
–backgroundバックグラウンドで実行(進捗は status で確認)

(4) 進捗を確認します。validate → precheck → prepare-kvm → configure-network → … → start-vm → wait-services と進み、Status が completed になれば完了です。

sudo hvmcli deploy manager status
Manager Deployment Status:
  Status:      completed
  Progress:    100%
  Phase:       completed

この環境では、DNS の誤りを直してから約 20 分で完了しました(Manager VM の中で OS の更新とサービスの初期化が行われます)。

初期設定

(1) ブラウザーで https://192.168.1.150 を開きます。マスター テナント名を入力して [Next] をクリックします。

マスター テナント

(2) マスター ユーザー(管理者)を入力して [Next] をクリックします。

マスター ユーザー
項目設定値
First Name/Last NameAdmin/Hvdoc
Usernameadmin
Email[email protected]
Password/Confirm Password任意

(3) [Initial Setup] でアプライアンス名を入力します。[Appliance URL] は Manager の URL です(自動入力)。

Initial Setup

(4) [License] は空欄のまま [Complete Setup] をクリックします(60 日の試用ライセンスが適用されます)。

License

(5) ダッシュボードが表示されます。

ダッシュボード

次の手順

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