【everRun 8.1】 インストールと初期設定・ストレージ・A-Link の冗長化手順

Stratus everRun 8.1 を 2 台の物理マシン(PM)にインストールして 1 つのシステムにし、初期設定、ストレージ グループへのディスクの追加、PM 間の専用ネットワーク(A-Link)の冗長化までを行う手順です。

everRun は 2 台の PM で 1 つのシステムを作り、仮想マシンのディスクを 2 台の PM のローカル ディスクにミラーします(共有ストレージは使いません)。仮想マシンは HA(障害時に相手の PM で再起動)または FT(無停止で切り替え)で保護します。

目次

この記事の前提

参照した公式ドキュメント

構成

項目内容
PMnode0=doc-evr1(192.168.1.161)、node1=doc-evr2(192.168.1.162)。各 4 vCPU、10 GB、ディスク 80 GB × 2
システム IP192.168.1.163(管理コンソール。primary の PM が持つ)
everRun8.1.0-131(試用ライセンス:Enterprise Edition、30 日、FT 有効)
ens18管理・業務(ibiz0 / network0)
ens19A-Link 1(priv0。PM 間を直結)
ens20A-Link 2(net_851。PM 間を直結)
ens21仮想マシンの業務ネットワーク(net_850)

この検証は Proxmox VE 上の仮想マシンを PM に見立てています(公式サポート外)。インストーラーは CPU が Intel/AMD であることを SMBIOS で確認するため、仮想マシンに -smbios type=4,manufacturer=Intel を設定しました。FT の無停止切り替えは入れ子の環境では正しく動かないため、この検証は HA で行っています。

node0 のインストール

(1) ISO から起動し、キーボード配列を選びます。

キーボード配列

(2) 1 台目は [Install everRun, Create a new system] を選びます。

新しいシステムの作成

(3) PM 間のプライベート接続(priv0)に使う NIC を選び、F12(OK)を押します。以降の画面も、決定は F12 です。

priv0 の NIC

(4) システムの管理(ibiz0)に使う NIC を選びます。

ibiz0 の NIC

(5) [Manual configuration (Static Address)] を選びます。

静的 IP

(6) node0 の IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、DNS を入力します。

IP アドレス

(7) 確認画面で OK を選ぶと、インストールが始まります。完了すると自動で再起動します(この環境では約 15 分)。

確認

node1 のインストール

(1) 2 台目は [Replace PM, Join system: Initialize data] を選びます。

システムへの参加

(2) node0 と同じように priv0・ibiz0 の NIC と IP アドレス(192.168.1.162)を入力してインストールします。node1 は priv0 経由で node0 を見つけ、自動でシステムに参加します。

node1 の確認

初期設定

(1) ブラウザーで node0 の IP アドレス(https://192.168.1.161)を開き、ユーザー名 admin、パスワード admin でログインします。

ログイン

(2) [EULA] で [Accept] をクリックします。

EULA

(3) [Config] でシステム IP を入力します。下へスクロールすると、node0・node1 の IP アドレスとゲートウェイも確認できます。[Continue] をクリックします。

Config
項目説明設定値
Enable Support NotificationsStratus のサポートへの通知オフ(検証環境のため)
Static System IP管理コンソールのアドレス。primary の PM が持ち、PM が切り替わっても変わらない192.168.1.163
Primary DNS/NetMaskDNS とネットマスク192.168.1.254/255.255.255.0

node1 がまだシステムに参加していない間は、[Continue] を押しても先に進みませんでした。node1 のインストールが終わり、Config の画面に node1 の欄が表示されてから進めます。

(4) IP アドレスの変更の確認で [Yes] をクリックします。管理コンソールがシステム IP に移るので、ブラウザーで https://192.168.1.163 を開き直し、もう一度 admin/admin でログインします(ウィザードは EULA から再表示されるので、[Accept]・[Continue] で進めます)。

IP の変更

(5) [License] に試用ライセンスの内容が表示されます。製品のライセンスがあればここでアップロードします。[Continue] をクリックします。

License

(6) [Account] で admin の新しいパスワードを入力し、[Finish] をクリックします。

Account

(7) ログインし直すと、[Dashboard] にシステムの構成(2 台の PM)が表示されます。この時点では、2 本目のディスク(Logical Disk – 1)がストレージ グループに入っていないという警告が出ています。

ダッシュボード

(8) [Physical Machines] に node0(primary)と node1 が running で表示されます。

Physical Machines

ストレージ グループへのディスクの追加

インストール時には、各 PM の 1 本目のディスクだけが Initial Storage Group に入っています。

(1) [Physical Machines] で node0 を選び、[Storage] タブの Logical Disk – 1 の [Add to Storage Group] をクリックします。

PM のストレージ

(2) Initial Storage Group を選んで [Add to Storage Group] をクリックします。node1 も同じように追加します。

ディスクの追加

(3) [Storage Groups] で、4 本のディスク(各 PM 2 本)が入り、容量が 158 GB になったことを確認します。仮想マシンのボリュームは、2 台の PM のディスクにミラーされます。

ストレージ グループ

A-Link の冗長化

A-Link は PM 間の同期(ディスクのミラーやメモリーの複製)に使う専用のネットワークです。インストール時に選んだ priv0 が 1 本目の A-Link です。2 本目を設定して冗長化します。

(1) [Networks] に、PM の NIC が自動で検出されています。2 台の PM の同じスロットの NIC が、1 つの共有ネットワークになります。

Networks

(2) ens20 の net_851 を選んで [Config] をクリックし、[Network Role] を [A-Link] にして [Save] をクリックします。

A-Link への変更
項目説明
Business仮想マシンの通信用
A-LinkPM 間の同期用(2 本以上を推奨)

(3) priv0(Private/A-Link)と net_851(A-Link)の 2 本になりました。net_850 は仮想マシン用(Business)、network0 は管理・業務用です。

ネットワークの一覧

次の手順

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